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グッドデザイン賞2025の紹介

2025-11-05

みなさま、こんにちは。阿部文具のUです。
木々の葉も色づき、秋の深まりを感じる季節となりました。
少しずつ冬の足音が聞こえてきますね。

さて、今回は「グッドデザイン賞」についてのお話です。
グッドデザイン賞というのは、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みのことです。
60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、 デザインによって、
暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。

以下に挙げる4つの視点から審査を行っています。
・人間的視点:使いやすさ・親切さ、ユーザーからの共感
・産業的視点:新技術・新素材の工夫、新ビジネスの創出
・社会的視点:新たな文化の創出、持続可能な社会の実現
・時間的視点:中・長期的観点、新たな価値と継続性
これまでの受賞総数は約5万件を超え、10月15日に今年度の受賞作品が発表されました。
今回はその受賞作品の中から1点をピックアップし、紹介させていただきます。

私が紹介するのは、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社による
「A3カラー複合機 Apeos C3067 / C3061 / C2561 / C2061 シリーズ」です。

こちらは、弊社からお客様への導入実績がある製品になります。
デザインのポイントとして、以下の3点が挙げられます。

1.紙の電子化と利活用を促進する標準搭載アプリで、中小事業者の業務フロー改善とDXを推進
本シリーズには、スキャンデータの自動仕分けを可能にするアプリケーションが標準搭載されており、
紙文書の電子化をスムーズに行うことができます。
これにより、従来の紙ベースで行われていた業務プロセスを見直し、デジタル化による業務効率の向上が期待されます。
従来モデルにおいてこのアプリケーションは、有償かつ初期設定には専門知識が必要でした。
しかし今回は機能を絞ることにより、初期設定を不要とした簡易版として標準搭載することが可能になりました。
導入の妨げとなる障壁を下げたという改善点も含め、働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)の
推進に寄与する製品として、高い評価を得ています。

2.設置性を重視した凹凸が少ない小型の筐体ながらも、多様なプリントニーズに対応する用紙対応力
本シリーズは、限られたスペースでも設置可能なコンパクト設計を実現しています。
また、用紙対応性にも優れており、手差しトレイの凹凸低減だけでなく、
薄紙、厚紙の対応強化および長尺用紙にも新たに対応させました。
筐体のコンパクト化と用紙対応性を両立させたことが、今回の評価に繋がっています。

3. 再生プラスチックの導入と低温定着トナー開発、および軽量化で製品ライフサイクル全体のCO2排出量削減
本シリーズでは、気候変動や資源循環、エネルギー問題といった社会課題にも配慮した取り組みがなされています。
例えば、筐体のパーツには再生プラスチックを導入しつつ、金型構造や設計の工夫で色むらを抑制し強度も確保しています。
また、トナー定着時の消費電力を低減する新しいトナーと定着器を開発し、印刷時の消費電力を削減する設計も施されています。

以上のように、本シリーズはペーパーレス化・DX推進と環境への配慮を両立させた製品であることがうかがえます。

今年度受賞した他の製品は、グッドデザイン賞の公式ホームページから検索することが可能です。
GOOD DESIGN AWARD
今後も、こうした優れた製品を通じて、お客様の業務効率化と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。